脳卒中の復職支援について②
こんにちは!
今回は脳卒中の復職支援について
前回の続きからお話していきたいと思います。
前回の記事はこちら
↓
目次
1,脳卒中の復職率はどのくらいなの?
脳卒中の復職率は約40%と言われています。
もちろん障害の程度にもよりますが、文献などを調べてみるとそのくらいのようです。
これを少ないと感じるか多いと感じるか人それぞれだと思います。
僕は結構多いなという印象でした。
2,脳卒中の復職に関する問題点
①医療・職場・行政の間で患者情報を共有できるものが診断書しかない。
これは特に僕も実感しました。それを繋げるのが僕の役目でした。
②患者だけではなく一般の医療者も職場側も復職に対する知識が乏しい。
これはほんとに痛感しました…。初めての復職支援だったので正解がわからないし
調べてもどこにも載っていないんですよね…。
でも、やれることはたくさんありました。
3,復職するための手順
①仕事内容を把握とその訓練
まずこの仕事がリハ職の目線から見てできそうなのかどうなのかということ。
この時点で難しいのあれば前職以外の可能性を探っていく必要があります。
②職場訪問を行い仕事場面での動作確認、必要動作の聴取
職場側とコンタクトを取り、何回も足を運びました。
実際に動いてもらうと問題点が出てくる出てくるw
でも、これでやるべきことが明確になった気がします。
③聴取内容に伴い、会社が求める労働条件との差を本人、 会社、担当者で埋める作業
これです。これが一番大変でした。
本人はすぐ復帰したいけど、会社側はリハビリに専念してほしいなど
双方の意見の相違が必ず出てきます。どちらかの意見を鵜呑みにしているとその分だけ復職までの時間にロスが出るんです。僕も最初は患者さんの意見を鵜呑みにしていたため、スタートが遅れました。
最初の段階で本人、家族・職場・リハ職で話し合いの場を設けておく事が必須!
情報収集の大切さを身をもって感じました。
今回のケースでは一年ほどで復職に持っていけました。
そのために自動車の運転再開にも支援をしました。
これについてはまた別の記事で書こうと思います。
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
では!